仙臺箪笥展 静岡店【2018年6月8日(金)-6月12日(火)】終了しました
【開催日】6月8日(金)-6月12日(火)
【開催店舗】静岡店本物の家具 仙臺箪笥を是非ご覧ください栗田家具センター初開催のイベントです仙臺箪笥の歴史は遥か藩政の時代まで遡ると言われています。武士の時代から現代まで、生活様式は目まぐるしく変化しましたが、仙臺箪笥は時代をを超えて愛されてきました。もともとはかなたや着物、証文などの大切な物を収めるための武家や商家の箪笥として生まれ、堅牢さや防犯性などの実用性が重視されていきました。毎時になると庶民の間でも人気が高まり、美しい漆塗りや華やかな金具などの美術的要素が加わり、独自の発展を遂げてゆきます。戦後伝統の技は脈々と生き続け、現在に至っているのです。
木の特性を生かした木地作り
最高の素材と熟練の技が生み出す、頑強さと精密さ。1人の職人が、木取りから一貫して作り上げる昔ながらの方法で、木地と呼ばれる株のbエースを仕上げます。熟練の木地職人が、漆塗りの厚みや湿度による膨張なども計算して微調整した引き出しの小気味よい収まりはまさに匠がなせる技。また昔ながらの欅材等の一枚板構造はもちろんのこと、桐の芯材に欅の突板を貼り合わせる突板構造など、現代の住環境に対応した独自の進化も重ねています。
日本が世界に誇る漆塗りの技
杢目の美しさを時とともに浮かび上がらせる漆の技。漆は英語で「JAPAN」と呼ばれるほど、日本が世界に誇る塗装方法。塗りの技術もさることながら、漆の仕上がりはその下地をいかに美しい平面に仕上げるかに掛かっています。そのために職人たちは何工にも渡る下地処理を丹念に行い、最高のキャンバスを磨き上げることに技と時間を注ぐのです。簡便的な化学塗料と違い、漆塗りを美しく仕上げるには専門の職人の卓越した技が求められます。技術の差が仕上がりや耐久性に現われるため、漆職人は生涯が修行。究極を求めて、職人の技は日々進化しているのです。
耐久性と存在感を生む金具へのこだわり
武士の矜持を思わせる、重厚な手打ち飾り金具。
日本刀の鍔(つば)作りの技から発展したとされる豪華な飾り金具。そのためか竜や牡丹、唐獅子など武士好みの図柄が多く、仙臺箪笥に重厚な存在感を醸し出しています。金具職人は自分だけの線を打ち出すために、タガネうぃ自作するところから始めます。暑さ0.6~2.0ミリの鉄板、銅版、真鍮版等を自分独自のタガネ数十本を使い分け、一つ一つ打ち出して行きます。さび止めや、いぶし、塗装の工程を経て豪華な飾り金具に仕上げられます。このため「調金手打ち金具」は完成までに数ヶ月を要し、非常に貴重で美術的価値も高いとこから、愛好者の強い支持を集めています。
当日は20台近い展示をご覧いただけます。