良い家具を永くお使いいただきたいとの思いから、栗田家具センターでは家具の修理を承っています。
お電話や実際に椅子などをお持ちいただいて、お客様からのご相談を伺っていると、いろんなお話をお聞きします。
もう、何十年も前に買ったダイニングチェアのボロボロになった張地を恥ずかしそうにお持ちいただいて、
「これ、新築して初めて買った椅子で、子供が座っていたずら書きしてね・・・今は孫が来て使うようになったんだけど、このままじゃ汚いし、でも捨てられないし・・」
こんな話を聞くと、実際うるうるとしてしまします。
なんて幸せな椅子なんだろう!気持ちよく使ってもらえるようにさせてください!
思い出や、思い入れのある物はぜひ、直してずっとお使いいただきたいです。
先日はテーブルに土鍋を置いたら焦げてしまって困っているというお話を頂戴しました。
テーブルはナラの無垢材を使用した日本製の重厚なテーブルです。食事をするのはもちろん、絵をかいたり色々な作業をするのにも重宝されているそうです。
とても、高価なテーブルですが、うっかり焦がしてしまった。ということでした。
「思い出もあるし、買いなおそうかとも思ったんだけどね」
焦げたテーブルはかなり、下の方まで炭化(焦げ)が進んでいる場合もあり、実際削ってみないとわからいところもあるのですが、天板を削っての再塗装をチャレンジさせていただきました。
180㎝はあるテーブルでサイズも大きく少しずつ削ってもらいましたが、やはりかなり下まで黒っぽくなっていたようです。
少しずつ色を重ねて、目立たないように塗装をしていただきました。
写真でもわかるでしょうか?少しだけ残ってしまいましたが、新品同様の艶と色に仕上がりました。
お客様にも見ていただき、ご納得していただけました。
とても喜んでいただき、かえって恐縮してしまいました。
これで、また何十年とお使いいただけます。
お客様の思い出をお聞きしながらの修理受付はとても楽しくもあり、緊張もあります。
家具でお困りのことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
ちなみに、こちらのテーブルの修理のお客様にはもう一枚テーブルの塗り直しのご依頼をいただきました。喜んでいただいて本当に良かったです。